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脂質異常症ってどんな病気?

こうなったら「脂質異常症」 脂質異常症の診断基準

こちらの記事でご紹介した生活習慣病のためのふじみ野メディカルフィットネスが利用できる

疾患のひとつでもある脂質異常症の診断基準がこちらです。

LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪のいずれか一つでもこの表に当てはまるものがあれば脂質異常症と診断されます。

また、おかかりの医療機関によって検査項目が異なる場合があります。

Non-HDLコレステロールを検査している方は170mg/dl以上だと高non-HDLコレステロール血症となり同様に脂質異常症と診断されます。

採血の値が高くても痛くも痒くもないため、健康診断の結果で再検査と知らせが来ていても放置してしまう方を多く見かけます。

ですがこの状態を放置していると動脈硬化がどんどん進み、脳卒中心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなってしまいます。

中性脂肪、コレステロールが高いデメリット

多すぎる血液中の脂質→『あぶら』は血管の壁にたまり、プラークと呼ばれるかたまりになります。

脂質が高い状態が長らく続くことで、プラークにより血管の壁が分厚くなり動脈硬化が進みます。

動脈硬化によって発症する代表的な病気は

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 大動脈瘤
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 慢性腎臓病

です。

いずれも、発症してしまうと後遺症が残ってしまう可能性が高いためそうなる前に手を打っておく必要があります。

また、脂質異常症の方の中には遺伝により血液中のコレステロールが高い方がいます。(家族性高コレステロール血症)

家族性高コレステロール血症の方は若くして心臓病を発症する可能性が非常に高いです。

特徴として、

コレステロールの沈着による『あぶら』のかたまりが手の甲、膝、肘、まぶたなどに見られらり、

アキレス腱に『あぶら』がたまり、太くなっていたり、

黒目のふちに沿ってコレステロールの白い輪があるなどがあります。

若くして狭心症や心筋梗塞を発症しているご家族がいる方や、食事が偏っていないにも関わらず若い時からコレステロールが高い方はすぐに医療機関を受診しましょう。

中性脂肪、コレステロールが上がる食事

中性脂肪やコレステロールが上がる食事は

  • 肉の脂身(肉の白い部分、バラ肉、ひき肉、鶏皮など)
  • バター、ラード、生クリーム
  • 加工食品(インスタントラーメン、インスタントスープなど)
  • スナック菓子
  • 魚卵、鶏卵
  • ウナギ、イカ、エビ
  • 内臓、肝(砂肝、ウニ、丸ごと食べられるししゃもやしらす干し)

などがあります。

また、炭水化物(ごはん・麺・パン)、お菓子類、くだものなどは活動するためのエネルギーとして活用されます。

しかし、これらを食べ過ぎてしまい、エネルギーとして使いきれないと余った分は中性脂肪として体内に蓄えられます。

またアルコールの飲み過ぎも中性脂肪の上昇に繋がります。

控えなくてはいけないと思っていても、なかなか実践が難しい方のために当院では認定栄養ケアステーション・ほほえみーるの管理栄養士と協同し栄養指導を受講することができます。

「今の食生活を変えたい」、「薬に頼らず食事で脂質の値を改善させたい」、「今の食生活がいいのか悪いのか知りたい」など食事について不安や疑問をお抱えの方は、お気軽に当院スタッフへご相談ください。

中性脂肪、コレステロールが下がる運動のポイント

運動することで中性脂肪の低下、HDLコレステロールを上昇させることができます。

一般的には

有酸素運動(自転車こぎやウォーキングなど)を「ややきつい」と感じる程度のきつさで

30~60分程度、週5回~毎日と

筋力トレーニング(スクワットやかかと上げなど)を3種類程度を

1回:8~12回、2~4セットずつ/日、週2~3回程度

行うと良いとされています。(肥満症・メタボリックシンドロームの人を対象にした運動プログラム

ですが、年齢、性別、病気、体力、運動習慣などその人によってバックグラウンドが様々であり、

運動負荷量や継続するための工夫は人それぞれです。

そこでふじみ野メディカルフィットネスでは、今のあなたにぴったりの運動負荷量がわかる検査、運動負荷試験の実施と、その結果をもとにオーダーメイドの運動プログラムを発行しています。

ご興味のある方はぜひ当院スタッフへ、お気軽にご相談ください。

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