心臓超音波検査は、超音波という高周波の音波で心臓をリアルタイムで観察し、心臓疾患について調べる検査です。一般的に心エコーという呼び方もします。

「心エコーって痛いの？」とよく聞かれますが、超音波検査は特に痛みはなく、年齢を問わず誰でも受けられる検査です。また、レントゲンやCTと違って放射線の被ばくがないため、妊娠中の方でも安心して受けられる安全な検査です。

心臓超音波検査で何がわかるの？

• 心臓の大きさや形
• 心臓の動きやポンプの機能
• 弁からの逆流や弁の狭窄の有無
• 心臓内の血液の流れ

心臓には左心室、右心室、左心房、右心房の４つの部屋があり、その間に血液の逆流を防ぐ弁があります。図１のように心臓超音波検査では、4つの部屋の大きさや形、弁の様子を観察することができます。また、心臓の動きや心臓の中を流れる血液の様子などをリアルタイムで観察することで、心臓の働きを総合的に評価できるとても重要な検査です。

このように心臓を観察することで、心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症、先天性心疾患などの病気を見つけることができます。

どんな人が心臓超音波検査を受けるの？

• 動悸が続く
• 不整脈がある
• 息切れがしやすい
• 胸の痛み・圧迫感がある
• 血圧が高い
• 浮腫みが強い
• 健康診断で「心電図異常」や「心肥大」を指摘された

心電図検査だけではわからない心臓の構造的な異常を心臓超音波検査をすることで見つけることができ、病気の診断や重症度の評価を行うことができます。

どうやって検査をするの？

胸部にゼリーを付けた機械を押し当てながら検査をします。ベッドに横になり、息を吸ったり吐いたりと呼吸の調整をしながら、心臓を観察していきます。検査時間は15〜30分程度です。

• 経験豊富な女性の臨床検査技師（日本超音波医学会認定超音波検査士）が担当します
• 検査の結果が当日にわかります
• 基本予約制ですが、予約状況によっては当日の検査も可能です

まとめ

心臓超音波検査は、安全で痛みのない、心臓疾患の早期発見に非常に役立つ検査です。

不安や疑問があれば、些細なことでもぜひ一度当クリニックにご相談ください。早めの検査が心臓の健康を守る第一歩になります。