健診結果、そのままにしていませんか?|数値の変化から考える健康管理

秋は、健康診断の結果を見直すよい機会です。
健診結果、引き出しにしまったまま?
健康診断の結果が届いたものの、確認して、そのまま引き出しにしまっていませんか?
「今回も数値が高いけれど、毎年のことだから」、
「再検査の指示がないから大丈夫」と思う方もいるかもしれません。
しかし、健診結果で大切なのは、今回の数値だけではありません。昨年や一昨年と比べて、どのように変化しているかにも注目してみましょう。
「異常なし」から「経過観察」へ。小さな変化を見逃さないために
これまで「異常なし」だった血圧、血糖値、コレステロールなどが、今年は「経過観察」になっていませんか?
検査値は体調や測定条件によって変動するため、1回の結果だけで病気とは判断できません。一方で、数値の変化が生活習慣や病気の初期段階を見直すきっかけになることもあります。
なお、「要再検査」「要精密検査」「要治療」と判定された場合は、自己判断で先延ばしにせず、指示に従って受診しましょう。
自覚症状がなくても、体の変化は進んでいることがあります
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、初期には自覚症状がほとんどないことがあります。気づかないうちに血管や臓器への負担が増え、将来的に心筋梗塞や脳卒中などにつながることもあります。
健康診断は、症状が出る前に健康状態を振り返り、必要な検査や生活習慣の改善につなげる大切な機会です。
こんな数値の変化はありませんか?
以下は、過去の結果と比べるときの代表的な例です。
① HbA1cが少しずつ上がっている
例えば、HbA1cが一昨年5.3%、昨年5.5%、今年5.6%と上昇している場合。
HbA1cは過去1〜2か月程度の血糖状態を反映する指標です。5.6%だけで糖尿病と診断されるわけではありませんが、年々上がっているなら、食事、間食、運動、体重などを振り返るきっかけにしましょう。健診の判定やほかの血糖検査の結果もあわせて確認することが大切です。
② 体重や腹囲が増えている
数年前より体重が3kg、5kgと増えていませんか?
体重や腹囲の増加は、食事量や活動量を見直すきっかけになります。特に腹囲の増加は、血圧、血糖、脂質などの結果とあわせて確認しましょう。体重だけで病気のリスクが決まるわけではありません。無理のない範囲で生活習慣を見直してみましょう。
③ 血圧やLDLコレステロールが上がっている
血圧は気温、睡眠、疲労、測定環境などで変動します。健診で高めだった場合は、家庭血圧を継続して測ることも参考になります。
LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)は、食生活だけでなく体質や年齢などの影響も受けます。数値の評価は、喫煙、糖尿病、腎機能、心血管疾患の既往などによっても変わります。年々上昇している場合は、ほかの危険因子とあわせて医師に相談しましょう。
「経過観察」でも、迷ったらご相談ください
「昨年はA判定だったのに、今年はB判定」「経過観察と書かれているけれど、何をすればよいかわからない」「受診が必要か判断できない」——そんな疑問はありませんか?
健診機関によって判定基準が異なることもあるため、判定記号だけでなく、実際の数値やその推移を確認することが大切です。
飯田医院では、今年の結果と過去の健診結果をご持参いただければ、医師が内容を確認し、必要に応じて検査や治療、生活習慣の見直しについて一緒に考えていきます。
健診結果は、これからの健康を守るためのヒントです
健診結果は、受け取って終わりではありません。毎年の数値を振り返ることで、ご自身の体の変化に気づき、これからの健康管理に役立てることができます。
「少し変わっただけだから」と見過ごさず、気になることがあればお気軽にご相談ください。飯田医院は、皆さまの健康づくりをサポートいたします。

