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セルフモニタリングで健康習慣を手に入れる

セルフモニタリングとは自分の状態を観察すること

もともとセルフモニタリングとはうつ病に対する精神療法の技法のひとつとして開発されたものです。

今の自分の実際の行動を自ら記録・監視することで行動をコントロールすることができます。

主にダイエットや禁煙に効果があるといわれていますが、

このセルフモニタリングは日々の体調の判断や体調が悪くなるような生活習慣のチェックにとても重宝します。

セルフモニタリングが体調管理に役立つ理由

生活習慣病や心臓に病気がある方へ体調管理のために記録してほしい項目は血圧・脈拍・体重です。

ただの数値ですが、見る人が見ればその人がどんな生活をしているのかがわかってしまうくらい

血圧・脈拍・体重はその人の生活習慣に大きく影響を受けて変化しています。

今の状態(日々の血圧・脈拍・体重)を記録することで、理想の状態(健康な生活習慣)との

『ずれ』が見えます。

『ずれ』の原因となった生活習慣が何かを突き止め、

それを修正することで理想の状態(健康な生活習慣)に近づくことができます。

正しい血圧測定のポイント

正しい血圧測定の方法とメリットについてはこちら

血圧や脈拍は些細な環境の変化や日常生活によって刻々と変化しています。

そのため、比較するためには毎日同じ条件で測定する必要があります。

推奨されている家庭血圧を測定するタイミングは1日2回。

  • 朝起きて1時間以内、排尿後、内服・朝食前
  • 寝る前

正しい家庭血圧の測定方法はこちらをご覧ください。

起きる時間も寝る時間も一定というわけではないと思います。

測定時間を決めるのではなく、測定する条件をそろえましょう。

正しい体重測定のポイント

正しい体重測定のポイントと体重で体調管理する方法についてはこちら

食事量や水分量によって体重は変化するため、体重も比較するために決まった条件での測定が必要です。

推奨されている測定のタイミングは朝起きてトイレの後です。

ですが、測定できなくては元も子もないため毎日測定できるタイミングでの体重測定でも問題ありません。

条件はそろえる必要がありますので、同じような服装で、食前や食後など条件が変わらないタイミングで測定しましょう。

血圧や心臓の薬を毎日飲んでいる方が急激に体重が増えたとき、

脂肪や筋肉がついたのではなく、心臓の疲れてしまい体内の余分な水分が増えていることが多いです。

心臓が疲れてしまう原因に、塩分の取り過ぎや動きすぎ、内服の飲み忘れなどがあります。

セルフモニタリングのデータから生活を振り返る

血圧・脈拍・体重をみて、その値に一喜一憂してしまいがちですが、セルフモニタリングを継続する醍醐味はそこではありません。

例えば血圧が高ければ、高くなった原因となっている生活習慣なにか自分の行動を振り返り、血圧が上がらないような生活になるよう修正する、

こうして、自分の行動を修正していくことで体調が悪くなるのを未然に防ぐことができます。

測って記録だけでは勿体ないセルフモニタリング。

ぜひ、理想の自分に近づくための便利ツールとして活用してください。

記載方法や活用方法がわからない方は当院スタッフへいつでもお声掛けください。